高校時代の恩師から紹介されたのが一番の理由ですね。私が就職先を探していた頃は、建設業界の求人がたくさん来ていたのですが、その中でも「向いているんじゃないか？」と勧めてもらったのが藤金工務店でした。入社するまでは、左官の仕事がどんなものなのかイメージできていませんでしたが、子どもの頃からプラモデルに熱中するなど、モノづくりが好きだったので面白そうだと思いましたね。ただ、事前に会社を見学することもなく、いきなりの入社だったので、最初の頃は色々と緊張しました。また、先輩たちは簡単そうに作業しているものの、自分はなかなかうまくいかず、改めて左官工事の難しさを痛感しました。

藤金工務店に入社してからすでに20年近くが経ちます。これまでたくさんの現場に関わってきましたが、現場近くで泊まりながら作業を続けた三重大学の工事や、鈴鹿サーキットの観覧席の工事などが特に思い出深いです。もう10数年前の話ですけど、当時はまだキャリアも浅く、色々な経験を積むことができました。
現在担当しているのは、2025年の竣工に向けて建設が進んでいる「IGアリーナ」の左官工事です。難しい作業が多い現場ではありますが、名古屋市の新たなシンボルとなるような注目の施設ですし、大きなプロジェクトに携わることができて充実感がありますね。

やりがいを感じるのは、自分の仕事ぶりを褒めてもらえた時でしょうか。左官工事の仕事は、仕上がりの良し悪しが目に見える形で分かります。これまでの頑張りをきちんと評価してもらえると仕事のモチベーションにつながりますね。尊敬するベテランの職人さんたちに褒めてもらえると、自分の成長を改めて感じられてうれしいですね。
藤金工務店の社員は、みんなとても優しいです。仕事で何か失敗したとしても、必ずカバーしてくれる。これから入社される方も安心して働ける環境だと思います。あとは、面倒見の良さも魅力ですね。以前、胃腸炎で苦しんでいた時にはわざわざ救急に連れていってくれるなど、本当に助けられました。仕事以外の面でも安心感があるのは大きいと思います。

一番気を付けているのは、藤金工務店が大事にしている「品質」です。慌てず、丁寧、確実に仕事をする。これを常に心掛けるようにしています。今後の目標は、頑張ってお金持ちになること（笑）。これからも着実に技術を磨き、しっかり稼げる一流の職人を目指したいと思います。
これから社会人になる高校生の皆さんには、ぜひ「やりたい仕事」を見つけて欲しいです。すぐに辞めてしまうようでは、本当にもったいない。長く続けられる仕事に就いてもらえればと思います。ものづくりに興味にある方であれば、左官工事の仕事はとても面白いはずです。ぜひいろんな方に興味を持ってもらえるとうれしいですね！